No17 「 自作 1/2Sea Dog(SeaDog・ミニ) 計画 」

更新日2001.01.10
*** 1/3 設計者のポルコさんにお披露目飛行しました。 (飛行画像あり!) ***

12/23 飛行”成功”しました。 本家ポルコさんのSeaDogです。


近頃は作りたい機体が増えて衝動的にキットも買うのですが、
いざ手にしてみるとなんとなく「まだいっか?」とお蔵入りになってしまいます。
スナッピーしかり、パンダしかりです。
チャレンジ精神が欠けるんです。
そうこうしているうちに、苦手な主翼製作で何か工夫は出来ないものかと、
いろいろ試行錯誤を繰り返していました。
材料はスチレンボードをなんとか使ってみたいのです。
スチレンボードといえば、軽く水を通さない!
ということは水上機(もどき)
それではかたち的にお気に入りで実際拝見したことがある、
ポルコさん設計のSea Dogの小型化(1/2)にしようとなりました。
名前は「Sea Dogミニ」、もちろんスケール機?です。

///// <さあ構想実現へGOです!!> /////

(目標)
(こればっかりですが・・・)
・とにかくキチンとコントロール出来る機体にする!
・お手軽に出来る事
・特殊?な部材は使わない(使えないとはいっても、小型メカは高価です)
・そのほか多くは望まない。
・離水・着水できたらいいな〜。


(製作に使用した部材)

ユニオンの130ギヤユニット
・上記ユニット用のプロペラ
・7.2V110mAhバッテリー
・5Aアンプ
・6gサーボ×2
・GWS4ch受信機
・2mmラワンベニア
・バルサ材
・ベルクロ
・接着剤少々
・その他(コネクター、電線、輪ゴム等)
(今回の目玉?)
今回は水上機?ということで、「スチレンペーパーがあっている!」と思って、
いろいろ試行錯誤や試作・実験も繰り返したのですがなかなか上手く行かず、
結局次機で採用することに決めました。
ということで、今回は水上機ということだけです。

(製作)
ゴメンナサイ・・・試作の延長上ではじめてしまったため、最初の画像はありません。

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2000.10.01

今までいろいろとスチレンペーパーを試行錯誤していたのですが、
ついにあきらめ、通常のバルサ構造にしました。
どうもそのほうが軽量化出来そうです。
(胴体の製作1)
胴体は側板は1.5mmバルサです。
側板補強は気分でいれています。
あまり人に言えるところはありません。
スチレン用に作ってあった型から胴体側板を切り出しました。
胴枠は1.5mm厚バルサを3×5にして組んでみました。
機首は5mm厚バルサです。
各部の寸法はオリジナルのほぼ1/2です。
(尾翼の製作)
尾翼は2mm厚バルサの一枚物です。
軽量化に肉抜き穴を空けました。
形は手抜きの類似形です。
肉抜きによって尾翼重量が2/3ぐらいになったようです。
6g減量は小型機では大きい値です。
今日はここまで!

全体です。尾翼はVテールになります。 尾翼は借り止めです。肉抜きしてます。

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2000.10.02

(主翼製作)

今日から主翼製作です。
スチレンペーパーの利用を断念しましたので、バルサリブ組みです。
ただしひねくれていますので、リブを上下に挟む形ではなく、
リブとリブの高さに合わせた3mmバルサに切りこみをいれた、差込式にしました。
リブ型はとりちゃんY(いいかげんなクラークYもどき)です。
上半角はラダー(V尾翼機)としましたので、大きめの6度としました。
ここで新兵器を使いました。
個人輸入した”マイスターサンダー”です。
左右主桁材の中央接合部に各々3度の角度を付けたのですが、
上記を使ったら簡単に角度を削ることが出来ました。
単純な道具ですが使い勝手が良く気に入りました。

リブとスパー?です。 便利だった”マイターサンダー”です。

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2000.10.04
今日は主翼を組んでみました。
前縁材は2mm×3mm、
後縁材は2mm×2mmを切り出しましたが、なかなか上手く行かず、
手間取ってしまいました。
細かい部材は面倒です。
いつもキットなどは設計図を敷いて作っているのですが、
今回もカレンダーの裏に線を引いて使いました。
組みたては難しくないのですが、各部の直角を出すのが苦手なため、
ちょっとゆがんだかもしれません。
まあ、気にしません。

また、モーターカウルも作りました。

仮組みの主翼です キタナイ画像ですがカウルです

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2000.10.05
「さあ一気に主翼完成!」の意気込みでしたが、、
またまた切り出しに手間取ってしまい、
結局翼端の切りだしと借り付けに終わってしまいました。
でもだんだん雰囲気が出てきました。
いかがでしょうか?

なかなか雰囲気が出てきました。

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2000.10.07
今日は主翼の接合を行う前に、前縁・後縁の加工を行いました。
結構いいかげんに切り出していたので、高さをそろえるのが大変でした。
細い部材の削り込みは神経を使います。
あ〜しんどい!
近頃は製作にも(今ごろですが)精度を考えるようになっていまして、
主翼の接合もただ一直線に”目視”でつなげるのではなく、
簡易ジグ?を考えて見ました。
ジグといっても定板と裏紙と虫ピンがメインです。
でもこれだけでも小型機なので十分きちんと?出来ました。
内容はあまりに恥ずかしくて書けません。

前回と似てますが主翼にテープがないです。 翼端も良い感じになってきました

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2000.10.15
最近は製作ペースが落ちてきました。
こんなことではいけないのですが、なかなか進みません。
昨日・今日はとりあえず生地完成目標に作業しました。
作業としては、
・スパー部はケブラーロービングで補強しました。
・エルロンの可動は結局止めました。
・上面プランクしました。
・サーボベット、バッテリーベットを作りました。

どうにか完成に近づいてきました。 ご心配おかけしました。V尾翼になりました。

なんとか”仮”生地完成になりました。
・・・・が、モーターナセルの取りつけ方法で、ちょっと悩んでいます。

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2000.11.01

モーターナセル部分で悩んでいたら、本家SeaDogのポルコさんから、
貴重な画像を頂きました。
SeaDogの胴体構造がよくわかる素晴らしいものでした。
これを拝見したら、この製作中の機体を1/2SeaDogなどといっているのが
恥ずかしくなってしまいました。
ポルコさんありがとうございました。


そんなわけで毎日機体を眺めて考えていましたが、
やっぱり改良開始です。
まずモーターナセルと胴体幅が合わないのでナセルを改良しました。
しかしユニオンの130ギヤユニットを納めると、やっぱり大きい気がします。
セスナ改で実証されたとても良いユニットなのですが、いかんせん大きく重い!
もう一つの不満はプロペラ径が22cmのため、重心位置が高くデザイン的にも
ちょっと不安定な気がします。
そこで以前より考えていたモーター・ギヤユニットの変更を考えてみました。
1)外見が小さいこと
2)ペラ直径がもう少し小さいこと(15cm前後)
3)推力は200gぐらいまでの機体を引っ張れること
4)バッテリーセル数が少ない物が良い(軽量化)
これに見合うモーターは・・・・。
○テン○キー社の”POT02”がいいのではとなりました。
1/2モスで使ったのはPOT02”A”です。
これが使えればお金の節約になったのですが、
いかんせん
ペラ直径が30cm(折りペラですが)もあり、
使用に耐えません。
といってペラを変更するとギヤ比の関係で好ましくないと思い、
買ってしまいました。
乏しい資金がさらに乏しくなってしまいました。
この”POT02”モーターですが、上記の条件をほぼ満足するもので、
外見は小さく、ペラは17cm、推力は200gぐらいまでOK。
さらに使用電圧は5セル(6V)でいいようなので、1セル分軽量化できそうです。
このモーターの使用により、モーターナセル部分がオリジナルになる可能性も出てきました。
どうしてもモータースラストを可変にしたいことも理由の一つです。
どうなることでしょうか?

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2000.11.14
いつのまにか2週間経ってしまっていたんですね。
形になってからの作業が遅いのは悪い癖です。
しかし、ポルコさんの掲示板に名前が上がった手前、なにもしないわけにはいけません。
一念発起して、製作再開です。
前回から製作が進まなかったのはナセル部分で考えすぎていたためで、
こうなったら一気に現物合わせで製作です。

POT02モーターと170mmペラです。 クリアランスは5mmぐらいです。

結局角度調整機構?は省略しました。
初飛行で飛んだら考えることにします。
飛ぶ可能性が無ければ話にならないですし、完成しなければ何にもならないですね。
UPスラストは5度つけてみました。
前に作ったカウル+21cmのペラよりバランスは良くなったようです。
ここまで行けば後はフィルム貼り、メカ積みで完成です。
しかし、・・・製作途中の機体がたくさんあるのでいつになるか?

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2000.11.15
今晩はフィルム貼りを行いました。
デザインは「スケール機?」なので、もちろんオリジナルカラーを基本にしています。
しかし、レッドとイエローの貼り分けはどうしようか?
プランク無しなのでちょっと考えてしまいましたが、
リブ部でつけ合わせること作業しててみました。
それから、主翼自体が華奢ですぐ捩れてしまうため、
フィルムを引っ張って張ることや熱で”ピン”と貼るのがためらわれました。
シワが残ってしまいましたが、まあ良いでしょう。
また、上手い具合?にネジリ下げもつきました。

フィルム貼りの済んだ主翼です。
シワシワです・・・・。
主・尾翼のフィルム貼りが終わり、胴体につけてみました。
オリジナルの雰囲気が出てきたように思えますが・・・・?


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2000.11.16
胴体のフィルム貼りを行いました。
これで機体はほぼ完成?です。

スケール機?の雰囲気が出ているでしょうか。

忘れてた?!キャノピーを載せなくては!
これは大減点ですね。
メカ積みへGO!

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2000.12.21
(今週は初飛行機が多かったので、更新が今日になってしまいました。)
もう1ヶ月が経っていたんですね。いつも完成間際で脚踏みします。
しかし、「今週末に初飛行します。」と先週ポルコさんに宣言してしまって、
後に引けなくなりました。
自分自身に良い意味でプレッシャーをかけました。
土曜(12/16)の晩にメカ積み、調整をしました。
Vテールは初めてなので、RC技のポルコさんの記事を参考に設定してみました。
Vテールのミキシングは送信機ではなく、GWSの「Vテールミキサー」を使いました。
完成重量は162gです
モーターの実力からすると飛びそうです。
12/17(日)
使用ニッカドはGWSの7セル110mAhです。
使用送信機はJRのMAX6(66ではないです。)なので、メモリー機能がありません。
最初にとりチップEPを飛ばしたので、
Vテールの設定はやり直しです。これがまちがいのもとでした。

1/2SeaDog号の勇姿です。
カッコイイと思いませんか?

風も出始めました。
いつもは田んぼに向かって手投げするのですが、
ちょっと不安だったので、「上手く行かなくても草の上なら・・・」と思い
土手下の草地の方に手投げしました。
機体は少し上昇したところで左に傾き、逆舵を切ったつもりでしたが、
さらに傾きました。
Vテールセッティングのミスに気がつき、すぐに逆側に打ちなおしましたが、
失速し草むらに転がってしまいました。
初飛行失敗です。
失敗の原因は
・Vテールのセッティングが逆だった?。
・風が出てきたのに強行した。
・土手下は風が舞っていて、飛行には適さなかった。
だと思います。
幸いモーターナセルの支柱が折れただけなので、問題無かったです。
今回の失敗で、飛行のためのパワーはあることがわかりましたが、
Vテールの感覚がつかめていませんので、
次回も慎重に行きたいと思います。

12/18(月)
支柱の修理補強をしました。
浜松の阿部さんからはヒノキが良いとアドバイスいただきましたが、
作り直すのがちょっと大変なので、1mmベニアで裏打ち補強しました。
強度は各段に上がったようです。
また、電流計を使って消費電流を測定してみました。
すると「0.8」Aでした。
10Aのアンプを使っているのですが、まったく必要無いですね。
電流計のありがたさがわかってきました。

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2000.12.23 *** 飛行成功しました。 (飛行画像あり!) ***
先週の墜落から1週間、平日の早朝にテストに行きたくてしかたなかったですが、
遅い日の出の関係で出社前のテストは無理でした。
悶々としていたのですが、やっと再テストが出来るようになりました。
改良点は、
1)プロペラの変更(k/s 120 -> 150(透明タイプ)
2)重心位置の変更
3)尾翼舵角の変更
です。
特に3)については前日の静止テスト?で、UPスラスト不足が予想されましたので、
とりあえずの対応としてUP側に振っておきました。

送信機との比較で大きさが
わかっていただけるでしょうか?
プロペラを150mmに変更してみました。
これが良かったようです。
もう一回り大きいペラもいいようですが・・・。

前回の飛行から、
1)急激な方向変換は失速する。
2)機速をつけないと浮かないので、速度は殺してはいけない。
3)重心の釣り合い位置が決まっていないので、エレベータは慎重に。
4)風があるときは中止する。
上記に心がける事にしました。
今度は土手下の草地のを乱流嫌って、田んぼの中で行う事にしました。
風が出てきて躊躇しましたが、比較的力を入れて手投げです。
機体はゆっくり沈下して行きます。浮きません。
そのまま着地です。
フルパワーですが、パワーが足りないようです。
機体を拾ってきて再度挑戦です。
今度はUP気味にトリムを取っておいてから、フルパワー手投げです。
今度は頭上げ、ダウン打ち、高度2mくらいでなんとか浮いています。
慎重に旋回させ、風下に・・・。
風下からの旋回で高度が落ち、上昇も出来そうに無いのでそのまま着陸です。
着陸姿勢は安定していて、真っ直ぐ着陸です。
先週より1歩進んだのですが、まだ飛行成功とは言えない状態です。
その後あきらめて、他の機体を飛ばしていました。
そろそろ帰ろうかと思っていたところ悪魔(天使)の囁きが聞こえました。
「もう1回テストしてみようよ!」
いつもなら絶対に耳を貸さないのですが、今回は乗ってしまいました。
今日1回目テストで頭下げが出ていたので、バッテリーを少しうしろにずらしました。
再充電を済ませ、再び田んぼへ。
風は強くなったり弱くなったりです。
風上に向かってフルパワー手投げしました。
すると今度はどうでしょう!
上昇して行くではありませんか!
そのまま高度を10mくらいにとりました。
今度は旋回です。。
なるべく速度を落さないように大きく旋回させます。
上手く旋回するではないですか!
風下に「向かっていますので速くなりました。
難関の風下から風上への旋回です。
速度が落ち心配しましたが、問題無くクリアしました。
それからは周回飛行を続け、モーターが弱ってきたようなので着陸です。
前回と同じで着陸はスムーズです。
やっと飛んだといえる飛行が出来ました。
うれしかったです。
本当ならここでやめるのですが、今回は証人もいない事ですし、
機体の飛行速度もゆっくりなので、
一人カメラマンでデジカメの連写機能で撮影する事にしました。
本来ならばあまり感心しない、ニッカドの連続充電も敢行しました。
上手く取るために5飛行くらいしました。
飛ばし方も慣れてきたのでしょう、問題無く飛行させることが出来るようになり、
高度も空気の暖かさに助けられ、姿勢がわからなくなるくらい高空?に上げる事が出来ました。
下がその画像です。

小さいですが、飛ばしながらの撮影なので勘弁して下さい。
(実際の飛行は、こんなに速くないです?)

一生懸命がんばる姿が、気に入ってしまいました。

この手の小型機って飛ぶだけなんですが、
一生懸命飛ぶ姿がとても面白く、熱中してしまいます。

セッティングによってもっと飛ぶようになると思います。
風さえなければ、ちょっとしたお供にいい機体です。
ペラも折らないし、充電も5分で3分は飛ぶし可愛いし。
これで1/2シリーズは2機目が成功しました。
次は何にしましょうか?

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2001.01.10 *** 新春飛行会でお披露目しました。(飛行画像あり!) ***
1/3の新春飛行会で設計者である本家ポルコさんにお披露目できました。

HILLさんが撮影して下さいました、
1/2SeaDogの飛行画像はこちらです。

お褒めの言葉を頂き感激です。
また、プロペラを150mm->170mmにしたところ、
パワー感も上がり、飛行時間も5分に伸びました。
ペラとギヤ・モーター、ニッカドとの兼ね合いってむずかしいですね。