No66 「 QRP EP−カブ MkII (リポ) 」


3/17 <プロローグ>
EPカブMkIは以前所有していたこともあり、ラジコン再開時に猛練習した機体でした。
そのおかげで飛ばすことに自信がついたといっても過言ではありません!

時は経って、先年大阪のOさんから絹張りバリバリのEPカブをいただいていました。
”ひとひねり”して飛ばそうと思っているうちに日々過ぎていきましたが、
そんな折、
(今はなき)アサミさんからKOKAM製のリチウムポリマー(2セル1040mA)をテスト用にお借りしました。
Kokamバッテリーは4CまでOKとのことなので、4Aぐらいまでいけそうです。

ところが、4Aって言うと280じゃもったいないし、400ではちと足りない・・・。
(ちなみに280プレストでは2.8A。)

そんな折Mさんから耳寄りな情報が入りました。
グラウプナー スピード400 7.2V(QRP製ではない)
MP JET 3.5:1 か QRP 2.5:1
8×4 プロペラで”4A”ぐらい!」というではないですか!
推力は 300gぐらい(?と言っていたような・・・)

となると、前回のEPカブが550gだったので、
軽量メカ搭載とリチウムポリマーバッテリーの使用でー150gはかたい。
すると、総重量は400gとなって、推力もばっちり!
しかも、すると飛行時間は20分・・・・・ほんとかい?

と言うことでEP−カブMkII(リポ)編始まりです!!

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( 製作・飛行編 ) 
ここからは一番上が最新になります。

2013/04/19 EPカブ復活!

早いもので初飛行から十年・・・しかし、絹張り(岡野さん)のおかげで新品同様です。

「このブラシレスモーターは見ばえ的にはどうよ?」
と突っ込まれそうですが、
オリジナルギヤユニットとの重量差を考えるとこれでも頭が軽いんです。

とりあえず、明日の飛行会でテスト飛行です。



2003/03/27 EPカブ 2つの顔
なんだかモヤモヤしていたことがあります。
「リチウムポリマーって、そんなにいいものかな・・・?」ということです。
確かに軽量で、大容量なことは認めます。
しかし、雑誌等で言っているように
「400クラスがバンバン飛んでさらに長時間飛行!」は本当でしょうか?

それを検証する意味でも、
昨夜”ノーマル仕様”のEPカブ変更して今朝5時半起きして飛ばしてきました。
ノーマル仕様です。
・QRPモーター+1:2ギヤユニット
・GWS 15Aアンプ
・バッテリーはニッカド7セル500mAh

で、その飛行はというと「さすがメーカーオリジナル!!」
機体の浮き、モーターパワー、操縦性
それにもまして飛行の安心感・楽しさは格別でした。
久々にウキウキしてしまいました。
機体の大きさ、パワー、操縦性、飛行時間のバランスは最高です!
あらためて素晴らしさを実感しました。

のんびりも飛べるし、パワーをかけてもOK!
今回の着陸は幅3mくらいの土手上でしたが、まったく不安なく着陸できました。

良い事ずくめのオリジナル仕様/EPカブMk2ですが、
やはり、飛行前に思っていた通りでした。
それは「この仕様では50m四方のスペースでは飛ばせない!」と言うことです。
狭いスペースで飛ばすには、スピードが早いんです。

リポとオリジナルを比較してみると、
EPカブ(リポ) ノーマルEPカブ
全長 680mm 同左
全幅 1025mm 同左
主翼面積 17.4du 同左
機体重量 369g 384g
バッテリー重量 45g 136g
総重量 414g 520g
翼面荷重 23.7g/du 29.9g/du
バッテリー容量 1040mAh 500mAh
予想飛行時間 25分(?) 8分
充電時間 1時間 20分/本
バッテリー価格 \4500/本 \2500/本

上記のことから、
飛びに関しては重量の差が、スローフライトの差であることは明白ですね。
また、飛行時間もバッテリー容量の差から当然です。


第1の疑問は充電時間です。
リチウムを1本充電する時間とニッカドを3本充電する時間がほぼ同じで、
飛行時間合計もほぼ同じだと言うことです。
また、充電管理はニッカドのほうが遥かに楽です。

第2の疑問は飛行の楽しさです。
比較のために無理やり飛ばしましたが、

普通の条件なら文句無くノーマル仕様が楽しいです

パワーもあるので安心感もあります。

こう考えると、ノーマル仕様のEPカブが圧倒的に勝ち?ですが、
ただ一点だけ・・・・
狭い空域でのスローフライトはリポ(リチウム仕様)にかないません。
データを見れば当たり前と言えますが、
あの”まったり”飛行は独特かもしれません。


上記のような感想ですが、
ここで皆さんも何か違和感を感じているのではないでしょうか?
私も感じます。
それは、
「もともとEPカブ+400ギヤダウン+リチウムポリマー
と言う前提がおかしいのではないかということです!」

その通りでしょう!認めます。


この容量のリチウムポリマーなら280クラスモーター+機体が合っているでしょう。
それを無理やり?EPカブに載せたのは、
「400クラスでも”飛ぶ!”」ことを確認したかったからです。
リチウム3セルならまた違うかも知れませんが、
バッテリー価格、充電時間・取扱の容易さ、パワー等を考慮すると、
現時点では、まだマニアックなバッテリーかもしれません。
もちろん機体条件によっては必要なバッテリーとも言えます。

ちょっと否定的?なことを書きましたが、
機体、飛行条件、各自の好みの問題だと思います。

とは言うものの、ギヤユニットの交換は5分もあれば出来るので、
「元気なノーマルの顔」と
「穏やかでまったりした顔」を持つEPカブが誕生したことにはなります。
あとは気分で顔をかえて飛ばすのも良いですね。





2003/03/25 飛行会でお披露目!
2/22(土)は第12回気ままな飛行会です。
テスト飛行ではなんだか頼りない?飛行でしたが、皆さんに見てもらうことにしました。
飛行会当日は風も穏やかで、リポには最適の条件です。
初飛行に前に1枚!

飛行はというと、

飛び自体にはまったく問題はありません。
注意する点といえばエマージェンシーパワーは無いので、急激な操舵は厳禁です。
EPカブの設計重量より100g以上の軽量化になったおかげで、スローフライトはばっちりです。
ですが・・・・”まったり”しすぎて飽きてしまうくらいです。
良く言えば : 穏やかなジェントル飛行
悪く言えば : 無味無臭で”ただ浮いている”だけ
これが正直な感想です。
EPカブ本来?のパワーと飛びからすると、やはり物足りないといったところでしょうか?

とは言うものの、素晴らしいスローフライトを見せてくれるので、
飛行会名物の「タイムラリー+風船割」にリポでチャレンジしてみることにしました。
舵の方向を確認!(ここでは、まさかと思い気がつきませんでした)
少し機速をつける意味で強めに手投げしました。
すると機体がおかしいです!?左に取られてしまいます。
トリムを右いっぱいにしてもダメ!
スティックも右いっぱいでやっとまっすぐ飛ぶくらいです。
それでもダマシだまし周回飛行させていましたが、とても風船割なんて出来ません。
ここでフト気がつきました!
「前日のニュートラルの狂いの時と同じ症状!、このまま飛ばすとトラブルが発生することは間違いない!」
ので緊急着陸させました。
おかげで競技は散々でした。

着陸後主翼をはずしてサーボを点検してみると、想像どおりにサーボのニュートラルが狂っています。
電源を入れなおして見ましたが、左舵いっぱいのところがニュートラルになっていました。
前日とまったく同じ症状ですね。
ありえないことだとは思いましたが、受信機も疑って見ました。
しかし、他のチャンネルでチェックしても症状は同じです。
と言うことは、やはりサーボの故障のようです。

2個続けてサーボの故障です。
まったく参りました・・・2こで¥7000がパア!!
2個ともあまり使っていなかっただけにショックです。
聞いた話ですとポテンションメータ自体の不良か、その取付不良が疑われます。
(その点国産メーカーのサーボはしっかりしているとのこと)
やはり値段の差はあるのかもしれません・・・・?

ともあれ飛行会メンバーの前でお披露目でき、
これでEPカブMkII(リポ)公認になりました。

次回は「感じていた疑問・・・・・?EPカブ2つの顔?」
と題して感じたことを書いてみたいと思います。




2003/03/24 なんとか初飛行!
初飛行に前に撮影!

リチウムはここに搭載

実は・・・前回の更新の時は初飛行がすんでいました。
前日の19日に完成させてたのですが、初飛行させたくてウズウズしてたまりません。
平日だと言うのに目覚ましをAM5:45にセットして、早朝テストフライトです。
近くの河原に行くと、
が〜〜〜〜ン!!おっさんが野球をやっているではないですか!!
何をとち狂って練習しているんでしょう!!
6時半には終わるかと思っていましたが、終わる気配無し・・・。
仕方が無いので自宅近くの広場に向かいました。

広場の大きさは50m四方です。風も強くなってきます。
とりあえずジャンプ飛行してみようと準備しました。
舵をチェックしてパワーON、発進!!
機体は軽やか?とは行きませんが浮かびました。
パワフルではありませんが、
逆にそれが幸いしてスローフライトです。
50m内でも飛行できました。
ちょっとトリムがあっていないので、いったん降ろしました。

そしてもう一度離陸させますが、機体が左に巻き込んできます。
広場のフェンスに突っ込みそうになりました。
ぎりぎりで回避すると、即着陸です。
何とか初飛行成功です!

その夜機体をチェックしてみると、
何度リンケージを調整してもサーボのニュートラルが狂います。
「トリムが狂っていた?」と感じたのは、サーボの故障?のようです。
仕方が無いので急遽サーボの交換を敢行しました。
今度はHS−55です。

ところが、翌日の飛行会でまたまた事件が起こったのです。

次回は飛行会お披露目編です。
何が起こったのでしょうか・・・?

・そして、感じていた疑問とは・・・・・?



2003.03.20 パワーユニット データ計測!
いくら飛びそうだと思っても、モーターユニットのパワー電流を知らなければ、
どのような飛びか想像も出来ず初飛行であわてるかもしれません。
また、どれくらいの推力があるか自分でも興味がありました。
そこで推力の測定をやってみました。
使用モーターです。 バッテリー、ギヤダウンユニット、アンプ
モーターはどノーマルの380モーターです。
測定装置です。

まずはテストベンチにで推力を計る前に、電流値を測定してから推力を計測しました。
テストの仕様ですが、
モータ:マブチRS380PH
バッテリー:Kokam 2セル(7.4V)1040mAh
ギヤユニット:QRP製 2:1
プロペラ サイズ 電流値 推力
 スリムプロップ  8×4 3.7A 190g
APC 8×4 4.2A 200g
 9×4.5  5.4A  測定せず
となりました。
APC 9×4.5はバッテリーに負荷がかかり過ぎ、現実的ではないので測定しませんでした。

また、機体の重量は、
胴体 267g
主翼 102g
バッテリー 45g
合計 414g
翼面荷重  23.8g/dm2

このことから重量、推力比は約2:1となりますね。
また、翼面荷重も約24g/dmで飛ばない(浮かない)ことはない様に思われます。

ですが・・・プレストのときの事もありますので、油断は出来ません。

次回は初飛行編です。
どうなることやらです。

・・・・しかし、ここである疑問が浮かんできました・・・・。
結構重要かもしれません!!



2003.03.18 リポのお披露目!!
では早々にEP−カブMkII(リポ)のお披露目をします。
もちろん今回も”ゴージャスな絹張り仕様”となっています。

完成に向けてリンケージの開始です。
QRPにのキット、取り説は大変よく出来ていまして、
特にRC機が初めてという人の気持ちがよくわかるようになっていますね。
リンケージロッドの出口位置決めってちょっと不安はありませんか?
私自身、いつも迷い悩んでしまいます。
ところがこのEPカブの取り説にはきちんと出口位置がmmで示されていて、
迷うことなく穴をんを空けることが出来ました。
本当に「痒いところに手が届く」きめこまかい配慮に好感が沸きました。
EP−カブMkII MkI
 IとIIではモーターユニットの変更による機首形状の違いが一番大きいと思うのですが、
胴体内部も”I”を踏まえて改良がされています。
現時点で気づいたことは、
「サーボ位置が前に移動した」ことでしょうか。
”I”では胴枠との距離が近くて、ジョイント部が窮屈だったためだと思います。
また、サーボコードの出口も円形に加工されていました。

サーボは当初HS−55(8g)を予定していましたが、
少しでも軽くと考えて5.4gサーボに変更です。
その他のメカですが、
上から
受信機 ポテンスキー 6g
スピコン Speed10 
バッテリー リチウムポリマー
もうそんなに珍しくないですが、
KokamRC製
リチウムポリマーバッテリー
2セル(7,4V)1040mAh
45g
ここまでは通常とまったく?変わりません。

問題はモーターとギヤ、プロペラ・・・・推力です。
計画がスタートしましたが飛ばなければ意味はありません。
また、ただ浮かんでいるだけ!では標準仕様のほうが良いに決まっています。

次回はモーター推力、電流値を確認したいと思います。
これさえわかれば他への応用がききますね。
自分自信でもちょっとワクワクです。!